札幌芸術の森美術館で開催されている『進撃の巨人展 SELECT WALL SAPPORO』に心臓を奪われた

2016年4月5日(火)〜5月25日(水) まで、札幌芸術の森美術館にて開催されている、『進撃の巨人展 SELECT WALL SAPPORO』に行ってまいりました。ほとんど前情報ナシで入場したのですが、マンガやアニメを見ている方は、かなり楽しめる展示物が盛りだくさんでしたよ。

スポンサードリンク

札幌芸術の森美術館の駐車場に500円を支払って車を停め、所々に立っている案内に従って会場になっている建物まで桜を見ながらテクテクと歩きます。

kyojinten-1

この日は5月6日とゴールデンウィークまっただ中でしたが、平日で午後4時ということもありお客さんはまばら。特に並ぶこともなく入り口に立っていたスタッフに案内されて、当日券の1,500円を支払い入場しました。ちなみにキャラクターの音声が楽しめるという音声ガイダンスをすすめられたのですが、ちょっと年齢的にやめときました。

以下、ネタバレ写真が多数あります。これから行こうと思っている方は、できれば見ないことをオススメします。
kyojinten-2

入り口の前には、「北海道へようこそ」という額が飾ってありました。

若干なにかのキャラクターになりきったお兄さんに誘導されて一人で真っ暗な部屋へ入ると、中で待っていたのは心臓に手を当てたコスプレのお姉さん。

マンツーマンで説明を聞いてオープニングムービーを見せられたのですが、このなんともいえない空気にダラダラと滝汗が流れ、この時間よ早く過ぎてくれ!と心の中で何度も叫んでいました。

マンガで見た印象的なシーンの生原稿が並ぶ

kyojinten-4

やっと中へ入ると、ズラッと並ぶ原画たち。「あーこのシーンね」なんて思いながら、ゆっくりと上から下から斜めから見ていきます。展示物は自由に写真を撮ってもいいので、いたるところでカシャカシャとシャッター音が。スマホの場合は、できれば消音アプリのようなものを使った方がいいかもしれませんね。

kyojinten-5

左上に書いてある、「少年マガジン特製漫画原稿用紙」という文字や、修正されているキャラクターがリアル。

kyojinten-6

迫力のあるカラー原稿もあります。思い入れのある原稿には、諫山創先生の一言が添えられていますよ。

kyojinten-7

『諫山創をつくったもの』というコーナーには、進撃の巨人を書くにあたって影響を受けた作品やコンテンツが展示されています。地獄先生ぬ~べ~は、なるほどなと思いました。巨人同士が肉弾戦で戦うシーンは、格闘技を参考にしているようですね。

kyojinten-8

諫山創先生が原稿を書いている様子を動画で見ることができます。短い再生時間ですが、興味津々で見ていました。

kyojinten-9

諫山創先生が子供や学生時代に書いた絵や書など。「犬には勝てる」「小腸」など、やっぱりちょっと変わっているのかも。

kyojinten-10

現在の進撃の巨人の原点になっているという読みきり作品。書いたのは19歳、マガジングランプリで佳作を受賞したそうです。1986年生まれということは、この記事を書いている2016年5月の時点でまだ20代なんですよね、お若い。

kyojinten-11

カァパァァ」進撃の巨人といえばやはりこのシーンが一番印象的でしょうか。そして個人的には一番キライなシーンでもあります。

kyojinten-13 kyojinten-15

名場面やインパクトのあるシーンは、特別コーナーになっています。この超大型巨人が出てきたときは、いやいや巨人ってレベルじゃねーぞと思ったものです。

kyojinten-14

音と映像と漫画のコラボレーション。カッコ良かったですよ、ここのエリア。

kyojinten-17

女型との肉弾戦はかなり思い入れがあるのか、空中パネルのように飾ってありました。

原画以外にも、進撃ファンならわかるネタの数々を展示

kyojinten-18

待機中、リヴァイ兵長が掃除をしていた時に使ったハタキと、愛用のブレードを忠実に再現。そのほか、食事シーンのテーブル、ミカサのストール(だったかな)、地下室のカギなどが展示されていました。

kyojinten-19

エレンの立体機動装置は質感など、かなりリアルに作られていました。これは使いこなすのが難しそう。

kyojinten-21

デカすぎる超大型巨人。目の部分の作りこみがすごくて生きているよう。もちろんここも写真撮影可能です。近くにスタッフがいたので、多分お願いしたら撮ってくれると思います。

kyojinten-22

漫画のワンシーンの北海道弁バージョン。だいぶ田舎の方の訛りだけど、大体あってると思う。

kyojinten-23

2016年の雪まつり、大通り4丁目会場の雪像は進撃の巨人だったんですね。この繋がりでの進撃の巨人展というところでしょうか。

kyojinten-24

出口はグッズコーナーになっており、店内は撮影禁止になっていました。お土産がてらいくつか購入したので最後にご紹介します。

ぐるっと360度見渡せるVR映像『体感シアター哮』に酔いしれる

「お土産も買ったし、思った以上によかったな」とご満悦で出口へ向かうと、「ありがとうございました!よかったら『体感シアター哮』も参加されませんか?今から最終のご案内なんです!」と熱心にすすめられ、おっさん一人でとんでもない辱めを受けるんじゃないだろうなと思いながらもネタとして参加することに。

体感シアター『哮』の利用チケット代金600円を支払い、視聴覚室のような場所へ案内されると、注意などの説明を受けます。なお、室内は写真撮影禁止でした。参加型のゲームのようなものかと思っていたのですが、ヘッドマウントディスプレイ(液晶がついたゴーグルみたいなやつ)を装着したバーチャルリアリティ映像でした。賞味5分前後だったと思いますが、360度見渡すことができる3D映像はとても迫力があり、終わった時にはふらふらと3D酔いをした程。

ちなみに目が悪いのでメガネを装着しながら見たのですが、メガネを強引にゴーグル部分に押しこむ必要がありました。ゴーグル部分はかなり狭いので、大きなフレームは入らないかもしれませんし、力を入れ過ぎるとメガネのレンズが割れてしまう可能性もあるため、できればコンタクをした方が無難です。

芸術の森内にある「陶工房」がコラボカフェになっており、「ジャンのパリジャンで作った“ジャンボォオオ”ホットドッグ」や「ミカサの“焼いてくれてありがとう”三笠焼き」など、とても店内では口にできないメニューが楽しめたようですが、時間オーバーで行くことができず。残念。

原作ファンの人は目いっぱい楽しめるはず

入場してから閉館までの一時間程度、一人で舐めるようにじっくりと見て回りましたが、にわかな私でも思っていた以上に楽しむことができました。はるばる4時間かけて来た甲斐があったというものです。意外と多かったのが女性同士のお客さんですね。小さな子供向けではありませんが、原作ファンの方は、ほとんどの人が楽しめる内容ではないでしょうか。

北海道の情報番組でチラッと紹介されていた時に、「これは原作を知らなくても楽しめますねー」なんて言っていましたが、さすがに漫画もアニメも見たことがないという方は楽しくないと思います。ただ、進撃の巨人には興味ないけど、将来漫画家やイラストレーターを目指しているという方は、かなり刺激を受けますよ。プロで活躍している先生の生原稿を間近で見れて、しかも全て写真に撮ることができますので。

芸術の森美術館が札幌の外れにあり、車以外だとなかなか行きにくい場所ではあるのですが、やはり10〜20代の若い世代が一番楽しめるイベントじゃないかなーと思うので、是非行ってみてほしいです。

ちなみにグッズも少しだけ購入しましたよ

kyojinten-goods-1

サシャの芋タルトケーキ。スイートポテトとしてよくお土産屋なんかに売ってるやつで、中身は普通でした。

kyojinten-goods-2

進撃の巨人展 訓練兵ゴーフレット。ゴーフレットとは、クリームを薄い焼き菓子で挟んだお菓子です。ちなみに絵柄は全て同じだった。

kyojinten-goods-3

札幌展限定のクリアファイル。限定という言葉に釣られてつい買ってしまった。

どうせ進撃の巨人なんてわからないので、家へのお土産はなんとなく母が好きそうな『サシャの芋タルトケーキ』を渡しました。

それを見て母が一言、

「ふーん、しんげきのきょじん。
これはあれかい?読売がやってるイベントかなんかだったのかい?

いやオカン、それは読売の巨人軍や…

(なんと、よく見たら販売者に読売新聞って書いてあるんですよ)

アドレス

開催地 札幌芸術の森美術館
住所 北海道札幌市南区芸術の森2丁目75番地
電話番号 011-591-0090
ホームページ http://www.stv.ne.jp/event/kyojinten_sapporo/index.html
最寄り 【バス】真駒内駅から中央バス2番乗り場(空沼線・滝野線)